茨城県のスイートコーンは生産量全国第3位を誇り、県西地区を中心に栽培されています。おすすめの品種は、ひと粒ひと粒が黄色い「味来」(みらい)という種類で、実の皮が柔らかくシャキシャキとした食感と強い甘みが特徴です。
日本には16世紀後半、ポルトガル人により長崎または四国に伝えられたとされています。本格的に栽培され始めたのは、明治初期にアメリから北海道にスイートコーン、デントコーンが導入されてからです。
県内で生産量が多い結城市周辺では、「ピクニックコーン」という新しい品種も栽培されています。ピクニックコーンは、加熱後冷やして食べるとより甘さが感じられ、3日間程度は鮮度を保ったままプリプリの食感が楽しめます。
古河市/結城市/坂東市/鉾田市/八千代町/小美玉市/行方市/つくば市/筑西市/境町
ポイント1.粒
実の粒にツヤがあり、びっしりとつまっているもの。
ポイント2.毛(ひげ)
頭の毛が褐色のもの。
●甘みや栄養価が失われやすいので、買ったらすぐ食べることをおすすめします。
●ラップに包んで冷蔵庫に立てて保存しましょう。横にすると上に立ち上がろうとエネルギーを使用し、甘みが落ちてしまいます。
●種実の表皮には、セルロースを多く含んでいて硬いため、消化が悪いという面もありますが、食物繊維を多く含んでいるため便秘に効果があるといわれています。
●ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEを胚芽部分に含んでおり、リノール酸も多く動脈硬化の予防にも役立つといわれています。
●野菜の中では高カロリーで、亜鉛や銅などの微量栄養素も含んでいます。コレステロールを正常化し、便通を整える効果があるといわれています。
●毛(ひげ)には、利尿作用があるので、漢方薬では「南蛮毛」と呼び、急性腎炎や妊娠時のむくみ解消に利用されているようです。