巨峰は「ぶどうの王様」とも言われています。濃厚な甘さの中にも、ほんのり酸味の利いた絶妙なバランスが、幅広い世代に人気となっています。
県内では、県北・県南・県西の広い範囲で栽培されており、７月からハウス栽培ものが 出始め、９月になると露地栽培のものが出荷されます。

「常陸青龍」は、昭和53年、常陸太田市内のぶどう農家において巨峰の実生から育成した黄緑色の品種です。平成10～11年に部会青年部において果実・生育特性調査を行い、平成16年3月に品種登録されました。
阿武隈山地の南端に位置する常陸太田市には、水はけの良い丘陵地、カルシウムなどミネラル分を多く含む土質など、おいしいぶどうを栽培するのに適した環境が揃っています。
色はマスカットのようにさわやかな黄緑色。糖度は巨峰と同程度で、酸味や渋味がほとんどないため、飽きのこないすっきりとした味わいを楽しむことができます。

JA常陸常陸太田ぶどう部会は、巨峰栽培を中心に、昭和38年に生産者約20名で発足した「常陸太田ぶどう組合」を前身に、栽培技術の向上や安定生産に向けた研修、更にハウス施設栽培の導入することで、昭和50年には約40ヘクタールの栽培面積まで拡大し、名実共に茨城県内一のぶどう産地に成長しました。
現在は48名の部会員が「巨峰」と「常陸青龍」を柱に、消費者ニーズに合わせた多品種栽培に取り組んでいます。

果実の売れ筋期待値ランキングにおいて、平成23年～令和4年のあいだで12年連続第1位を獲得し、全国各地で栽培されている人気品種。
大粒で糖度が高く、ボリューム感があり、外観、品質に優れています。さらに、皮が薄く、渋味が少ないという特長に加え、種無しにすることで、丸ごと食べられるため、人気が高まっています。また、巨峰より日持ちが良いことも魅力の一つです。