見た目でなく、中身で勝負！！
夏に生長のピークを迎えるれんこんは、葉を通じて盛んに呼吸を行い、取り込んだ空気を表皮から放出します。泥の中の鉄分がこの空気中の酸素に触れると表皮に赤褐色のシブとして付着します。
通常、れんこんは、表皮を白くするため、収穫前にシブ抜き作業(通称「から刈り」※)を行いますが、マルタマ真レンコンは、この「から刈り」を一切行いません。そのため、収穫の直前まで呼吸し、生長を続けていたみずみずしいれんこんをお楽しみいただけます。
※収穫の数日前～10日前(夏季)に地上部の葉と茎を刈り取り、酸素供給を止めて、数日間放置する作業のこと。

大正時代かられんこん栽培が続く、100年以上の歴史をもつ生産地、茨城県小美玉市玉里地区。JA新ひたち野 蓮根部会玉里支部は1972年から活動し、およそ50名の生産者がれんこん栽培を行っています。安全・安心の見える化に向けて、2023年1月には7農場がJGAP※ 団体認証を取得しています。
※JGAP…実践的な農業生産工程管理への取り組み。JGAP認証は、日本で農業を営む農家・団体がJGAPの規範に沿って運営し一定の要件を満たしていることを申請し、証明されると認証が受けられる制度

JA水郷つくばのある土浦市、かすみがうら市の２市で県内のれんこん作付面積の約50％を占めています。現在栽培している土浦れんこんや霞ヶ浦のれんこんは、理想のおいしさ・形・食感を求め、品種改良した末に誕生したものです。一本の中でも部位によって食感が微妙に違い、やわらかい頭部分はサラダ、真ん中部分は天ぷらやきんぴら、根元の部分はすり身に適しています。れんこんが傷みやすい夏期には、品質を保てるよう発泡スチロール箱に氷を詰めて出荷し、市場からも高い評価を得ています。

JA稲敷（いなしき）の浮島（うきしま）れんこんは、鮮度、品質にこだわり、全て無漂白です。浮島支部レンコン研究会では、有機質肥料を使用するとともに、さとうきびをしぼったカスを入れ、堆肥による土壌作りを行い、土のコンディションを整えています。このような環境に優しい栽培方法が評価され、いばらきエコ農産物（特別栽培農産物）の認証を取得しています。

JA新ひたち野は、品質にこだわり、堆肥を入れた土づくりや、生産履歴の記帳、収穫日当日の出荷などを実践しています。また、江戸時代には同地区で育った蓮の花を観賞用として、水戸黄門で知られる徳川光圀公へ献上したと言い伝えられています。