いばらきの食に挑戦する人たち
「おいしい笑顔を食卓に」をモットーに都竹 大輔さん(常陸大宮市)
御前山に一目惚れ
都竹 大輔さん
2007年から常陸大宮市御前山でイチゴ栽培を始めた都竹さん。 農業を始めるまでの経緯は本人も驚くほど思いがけない出来事でした。
都竹さんは、東京の建設会社で働きながら、将来ペンションを営むことを夢見て、休日の度に日本各地を巡っていました。
「実家が旅館を経営しているのもあって、同じ宿泊業でペンション経営を考えたものの、よい場所が見つからなかったんです。」そして、場所を探していたある日、いつもと違う道をたまたま通り、御前山の美しい景色に出合ったといいます。この御前山の景色にひとめぼれをした都竹さんは、この地に住んで子供をのびのびと育てたいと思い、その足で市役所に向かったそうです。
しかし、集客などの面から、ペンション経営は難しいと判断し、就農へと方向転換。夢を膨らませ、御前山に移住しました 。
自然の力を活かした農業
都竹 大輔さん
都竹さんのいちご
現在都竹さんは、とちおとめ・章姫・ひたち姫・ルビードロップなどの品種のいちごを育てています。
御前山の恵まれた自然の力(土・水・空気)を最大限に活かせる農業を目指しているそうです。「無農薬や有機栽培へのこだわりはありませんが、手で摘んでそのまま食べるいちごだからこそ、安全・安心には気を使います。」と、都竹さん。
微生物を利用して元気な土を作ったり、害虫を食べる天敵をハウスに入れて退治するなど、様々な工夫をしていちご作りをされています。
地域にとけこむまで
つづく農園
つづく農園
御前山に移住し就農を決意したものの、最初は地元の方たちからすると、「知らない人」だったので畑を貸してもらうにも一苦労だったといいます。都竹さんは、この地域で暮らし働いていくために近隣の方々に自分を知ってもらおうと、家族の写真を印刷したチラシを作って配ったり、地元のイベントに参加したり、消防団やPTAの役員など、自分から地元の方たちとの交流が深まるように積極的に動いたそうです。少し時間はかかったものの、何カ月かで、目的の畑を借りることができました。
「東京にいるときよりも収入は減りましたが、プルッとした卵、収穫したての野菜、清流に育まれたお米など、物々交換でいろいろいただけるので出費も減りました。日が昇ったら働き、日が沈んだら休むという自然な生活を、家族とともにできるのは何よりも幸せ。」と御前山生活の魅力を語ってくれました。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|

都竹さんは、将来的には【ベリー園】をやりたいそうです。いちご、ブルーベリー、ラズベリーなどが楽しめる観光農園を作り法人化することが夢で、そこには、バーベキューハウスを作ったり体験農場を作ったりして、たくさんの方が楽しめる場所にしたいそうです。
更には、つづく農園がある国道123号沿いを【いちご街道】にして、観光客でにぎわう場所にすることで、「地域に恩返しをしていこう」という夢もお持ちです。毎日がとても充実していると目を輝かせながら語ってくださいました。
インフォメーション | |
---|---|
名称 | つづく農園 | 住所 | 常陸大宮市野口2563-1 |
お問い合わせ | TEL:0295-55-3040 FAX:0295-55-3040 |
WEBサイトURL | http://www9.ocn.ne.jp/~continue/ |
その他の情報 | ※この情報は2012年度時点のものです。 |
今、おすすめの記事
-
-
旬のうまいもの特集
じつは生産量日本一!いばらきメロン
-
-
6次産業化商品
まこもジェラート
-
-
いばらきの食に挑戦する人たち
地域循環型の養豚に挑む
廣原賢さん
-
-
取材班が行く食いしん坊の旅
道の駅ごかの、ひんやりメロンシャーベット!