煮ても焼いても美味!茨城のシライトマキバイ(つぶ貝)

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茨城県営業戦略部販売流通課

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煮ても焼いても美味!茨城のシライトマキバイ(つぶ貝)

煮ても焼いても美味!茨城のシライトマキバイ(つぶ貝)

煮ても焼いても美味!
茨城のシライトマキバイ

 シライトマキバイ(以下、「つぶ貝」)は、水深100~400メートルの砂泥域に生息するエゾバイ科の巻貝で、太平洋側では茨城県海域以北が主な産地となっています。
 茨城県沖では、水深150~450メートルの砂泥域に生息しており、底曳網漁業(9月~翌年6月)と、沖合かご漁業(7月1日~8月10日)により、水揚げが行われています。
 つぶ貝の柔らかさとこりこりとした食感や、つぶ貝本来のほのかな甘みが味わえる刺身もおすすめですが、火を通しても身が固くなりにくいため、バター焼きや甘辛い煮つけ、塩茹でなど様々な食べ方を楽しめます。

1.船上・漁レポート

夏の沖合かご漁

 7月某日、夕方4時頃、父・根本勝一さん、兄・勝洋さん、弟・洋平さんの親子2代を中心とした5名で操業する漁船「大洋丸」がひたちなか市の那珂湊漁港を出港しました。
 大洋丸は、主に底曳網漁業でアンコウやヒラメ、タイ、イカ等を漁獲していますが、7月~8月上旬の約1カ月間は、沖合かご漁業でつぶ貝を漁獲します。
 茨城の沖合かご漁業は、約3,600メートルの縄に100個ほどの「かご」を取りつけた漁具をいくつかのポイントに分けて海底に沈めて行います。それぞれの「かご」の中には餌として,軽くつぶしたサンマやイワシが入っており、餌におびき寄せられて「かご」の中に入ったつぶ貝を漁獲します。

  • 合かご漁業の「かご」

 この日の漁場は日立市沖の水深約300メートル以上。漁港からあらかじめ沖合かごを仕掛けておいたポイントまで、およそ2時間半の行程です。
 漁場に到着し、まずは父・勝一さんが操る巻き上げ機を使って海底から「かご」を引き上げます。海上に現れた「かご」の中にたくさんのつぶ貝が入っているのがわかります。

  • 巻き上げ機を使って海底から「かご」を引き上げる
  • 巻き上げ機を使って海底から「かご」を引き上げる
  • 水揚げされたつぶ貝

小さな貝は放流して資源を守る!

 船上に引き上げた「かご」を開けて、兄の勝洋さんが大きな金属製の選別機でふるいにかけます。茨城県では、殻長7センチメートル未満のつぶ貝については放流することとしています。

つぶ貝の選別

勝洋さんは、「資源を守るために、選別機の隙間から落ちる小さい貝は海に戻すんだよ。これは徹底している」と教えてくれました。

 このように、「かご」の引き上げ、漁獲物の選別、次の漁のための新しい餌との入れ替えといった一連の作業を、波でうねる船上で5人が息を合わせて進めていきますが、100個の「かご」を引き上げるだけでも2時間近くかかります。
 全ての「かご」からつぶ貝を取り出し終わると、「かご」を再び海底に沈め、船を次のポイントへ移動させます。
 この日、漁を終えて那珂湊漁港へと舵を切ったのは翌朝の5時頃でした。途中から雨が降る中での作業でしたが、涼しくてかえってよかったとのこと。「終わったよ。疲れたー。」と漏らす父・勝一さん。流石にお疲れの様子でしたが、この日は今季いちばんの大漁で、その表情はうれしそうでした。

2.鮮度へのこだわり

  • 船庫内の様子。後ろのファンから冷風が出ている。

    船庫内の様子
    後ろのファンから冷風が出ている

  • つぶ貝の黒い斑点模様は、鮮度が良い証拠

 漁獲したつぶ貝は、直ちに低温となっている船倉へ運び、鮮度を保ちます。また、「つぶ貝は乾燥に弱いので、かごの上に湿った毛布をかけて湿度を保てるようにしています」と勝洋さん。
 こうして保湿と保冷を徹底し、鮮度良く活貝のまま持ち帰るのが大洋丸の信条なのだとか。つぶ貝の黒い斑点模様は、鮮度が良い証拠なのだそうで、「鮮度が落ちるとこの模様も薄くなっていくんだよ」と勝一さんが教えてくれました。
 県内での流通量は少なく、地元のスーパーなどでも目にすることが珍しいつぶ貝ですが、根本さん一家は言います。
 「もっと地元の人に食べて欲しい。茨城沖のつぶ貝はやわらかく、肉厚で味が濃い。こんなにおいしいつぶ貝が目の前の海で獲れているんだってことを地元の人たちに知ってもらいたいね」

3.出荷・加工

船からトラックへ直に積む

 早朝6時、大洋丸が帰港すると、岸壁に横付けしたトラックにつぶ貝が入った青いかごが次々と積み込まれます。船が戻ってから、およそ15分でトラックは取引先へと出発していきました。鮮度を保つスピード感がここでも垣間見られました。

  • トラックを船に横付け
  • つぶ貝を陸揚げし、そのままトラックへと積まれる
  • つぶ貝約60かごの積み込み作業完了

活貝のまま加工

 この日水揚げされたつぶ貝の一部は、父・勝一さんの奥様・経子さんも所属する那珂湊漁業協同組合女性部が営んでいる加工直売所「魚食楽(さくら)」へと運ばれていきます。
 岸壁からわずか数メートル先の「魚食楽(さくら)」の加工場では、女性部の面々が湯を沸かして新鮮なつぶ貝が届くのを待っていました。よく水洗いをしたつぶ貝を沸いた湯に入れ、再び沸騰するころには加工場につぶ貝のいい香りが漂います。
 茹で上がったつぶ貝の身を殻から取り出す女性部のお母さんたちの手つきは職人のよう。この身を醤油などで煮付けた「つぶ貝味付」は「魚食楽(さくら)」の定番商品になっています。
 また、地元のイベントでは他にも「つぶ串」や「つぶ貝ごはん」など様々な商品を販売しており、こちらもかなりの売れ行きだそうです。

  • 活貝のまま茹でる
  • つぶ貝の加工
  • つぶ貝味付

4.つぶ貝が買えるお店

那珂湊漁協加工直売所 魚食楽(さくら)

那珂湊漁協加工直売所 魚食楽(さくら)
住所茨城県ひたちなか市和田町3-11-11
電話番号029-262-9006
定休日月、火、水、木 (金、土、日、祝日のみ営業)
営業時間13時~15時
商品つぶ貝味付、地魚加工品など
店舗情報https://www.ibaraki-shokusai.net/shops3.php?code=1337

※この情報は2020年7月時点のものです。

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