いばらきの食に挑戦する人たち
茨城自慢のKEKスーパーフルーツトマト宮田 誠さん(桜川市)
KEKスーパーフルーツトマトの始まり
篠崎 浩さん
KEKグループ(協和施設園芸協同組合)は、筑西市を中心に、野菜栽培、野菜関連の資材開発など、農業に関するさまざまな取り組みを行っている会社です。グループ内には、主に販売を行う「NKKアグリドリーム」や、生産を中心に行う「新桜川グリーンファーム」などの関連会社が8社あります。
KEKグループの代名詞でもある「スーパーフルーツトマト」は、KEKグループの代表・宮田和男氏が開発した大玉のフルーツトマトのことで、トマト本来の酸味に加えて濃厚なコクと甘味があり、ゼリー質が少なくシャキッとした食感が特徴です。
現在、スーパーフルーツトマトの栽培・生産管理を一手に任されているのが、宮田和男さんの息子・宮田誠さん。販売部門のトップが篠崎浩さんです。
宮田誠さんは、最初は東京で花屋をされていたそうですが、25歳から茨城に戻り、父のもとでトマト作りを学びはじめ、今では8ヘクタールのハウスを管理し、KEKスーパーフルーツトマトをつくるプロとして欠かせない人材となっています。
もともとは、宮田さんの父・和男さんが2ヘクタールのハウスでフルーツトマトの栽培をしていましたが、農業法人の設立を考えいた和男さんが、"法人化して経営を成り立たせるためには普通のことをしていてはダメだ。新しいことにチャレンジするぞ!"と、4ヘクタールまでハウスを広げ、年間15万ケースを出荷できる体制を目指しました。そして、今から10年前、JA北つくばに勤務していた経験を持つ篠崎さんをトップに迎え、主にスーパーフルーツトマトの販売を行う「NKKアグリドリーム(日本共同企画株式会社)(※)」を立ち上げ、誠さんは「新桜川グリーンファーム」の理事として毎日現場で栽培の管理を行っています。
(※)KEKのグループ会社としてスーパーフルーツトマトを中心に高品質野菜の出荷・販売を実施
市場評価の高いトマトをつくる
KEKスーパーフルーツトマトは、糖度が9度と非常に甘く、重さも130グラム以上と大玉。生でそのまま食べると、より一層そのおいしさが実感できます。
ここでしか栽培できないという宮田さんが開発したスーパーフルーツトマトの栽培技術は誠さんに受け継がれ、現在でも、細かい部分の管理技術を知るのはこの二人だけという企業秘密事項。
「簡単に言うと、トマトの木にストレスを与えています。品質は、水、天気、温度の状況を判断して、水分量を細かく管理して均一な品質のトマトに仕上げています。茨城でこういうトマトができるというのは自慢になるので、誇りを持ち、常に高品質なトマトを目指しています。」と宮田さん。
8ヘクタールのハウスは、ひとつひとつのハウスを社員で担当を決めて受け持ち、各々が責任を持って栽培しているそうです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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宮田さんは、「継続して売上をあげていくためには、消費者をうらぎらない品質を一定して出せることが大事です。これができて初めて価格が維持できます。今後も高品質なトマトをつくり続けたいと思っています」と語ってくれました。
インフォメーション | |
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名称 | KEKグループ 有限会社NKKアグリドリーム | 住所 | 茨城県筑西市門井1705 |
お問い合わせ | TEL:0296-57-2956 FAX:0296-57-9168 |
WEBサイトURL | http://www.nkk-agridream.com/ |
アクセス | 北関東道の桜川・筑西ICを降りて、下館方面に約5分 |
その他の情報 | ※この情報は2015年度時点のものです。 |
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