いばらきの食に挑戦する人たち
岩崎荏胡麻生産組合 組合長小泉 義文さん(常陸大宮市)
常陸大宮市の特産品「えごま」
常陸大宮市の特産品「えごま」。道の駅常陸大宮~かわプラザ~では、えごま100%の生絞り油「えごま油」や、フードコートで味わえる「エゴマジェラート」が人気です。
えごまを栽培するのは、同道の駅周辺の岩崎地区にある岩崎荏胡麻(いわさきえごま)生産組合の組合員56名。各組合員はえごまを栽培・収穫後、乾燥・調製を各々行います。その後、加工室で搾油を行い「生しぼりえごま油」が完成します。搾り粕は焙煎して「焙煎えごまパウダー」として販売され、ジェラート等に使用されています。
毎日飲んで効果を実感
えごま畑と小泉さん
乾燥後のえごま
特殊な圧搾機で油を圧搾する
岩崎荏胡麻生産組合は、道の駅常陸大宮が開業する前年に、えごまの栽培から加工、販売までの6次産業化に取り組む組合として結成され、道の駅構内には搾油する機械も導入されました。
組合長の小泉さんは、「組合結成以前からえごまを少し作っていて、えごま油を毎日摂ると血圧が下がると聞いたので試してみたら本当に血圧が下がり、効果を実感しました」と自らえごまの効能を体感してその魅力に魅了され、本格的な栽培に取り組み始めたと言います。
小泉さんら組合員はえごまを天日干しで乾燥させ、水分5%以下にしてから道の駅へ持ち込んで油の圧搾などを行い、1kgのえごまから230~280gの“えごま油”が搾油されます。
「栽培は、6月に種を蒔いて10月に収穫。肥料が不要で手間がかからず、販売先もあるので収入も見込めます。第一線を退いた年寄りが栽培するには最適な作物だと思います」と笑う小泉さん。
また、岩崎荏胡麻生産組合の“えごま油”は「生絞り」であることも大きな特長です。「えごまに多く含まれる“α-リノレン酸”は熱に弱いので、種子に熱を加えずに圧搾する特殊な圧搾機を使って圧搾します」と小泉さん。熱に弱いので食べるときは加熱をせずにサラダにかけたり、ドレッシングに混ぜるなどしてシンプルに摂取するのがオススメ。小泉さんは毎日納豆に入れて食べているそうです。
「エゴマの学校」
道の駅常陸大宮は、地元の5地区が参加する「大賀地域活性化協議会」の活動拠点となっており、地元(小祝地区)のえごま生産者と協力して地域住民を対象に地域の活性化に取り組む「エゴマの学校」を開校しています。
道の駅常陸大宮の遠藤駅長は、「えごまの生産体験を通じて、地元の方々に地元特産品を知ってもらいたい」と言います。「エゴマの学校」は、6月~12月までの計6回開催され、種蒔きから収穫・乾燥まで栽培の一通りを体験することができます。体験終了時には、道の駅常陸大宮の搾油室で絞った“えごま油”を体験者らに配ります。
遠藤駅長は、「こうした活動と並行して、“えごま”の加工品の幅を広げ、ゆくゆくはそのまま使える調味料などの開発も進めていきたい」と語ります。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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道の駅常陸大宮の農産物直売所「ひたマルシェ」には、えごま関連の商品が揃った「えごまコーナー」が設置されており、「生絞り えごま油」のほかにも地元の農産加工グループが作った「えごま入り餅」、「えごま入りコンニャク」、地元の製麺事業者との連携により生まれた「えごま入りうどん」、「えごまラーメン」、道の駅のオリジナル商品「エゴマあんぱん」などがズラリと並びます。
小泉さんに今後の夢をお尋ねすると、「加工品の更なる可能性も追求しつつ、市や県などと連携しながら、今後は県内だけではなく県外にも販売して、いずれは全国に広げたい」と語ってくれました。
インフォメーション | |
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名称 | 岩崎荏胡麻生産組合 |
お問い合わせ | TEL:0295-53-0580 |
その他の情報 | ※この情報は、2018年11月時点のものです。 |
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