いばらきの食に挑戦する人たち
日本一のお米を目指して関口 文夫さん(龍ケ崎市)
おいしいお米を作りたい
関口さんは、出身地である龍ケ崎市で約5haの田んぼを使い、稲作をしています。もともと実家が農家だったので、家業である稲作を始めたそうです。
「茨城県でおいしいお米というと、県西や大子と言われるのが悔しかったから、この場所でおいしいお米を作ろうと思った。」
そう話す関口さんは、おいしいお米を作るために、たくさんの農業に関する本を読み、勉強しているそうです。そして、その中に興味をそそる記事があると、生産者に直接連絡をして勉強させてほしいと、嘆願するほど熱心に稲作に取り組んでいらっしゃいます。
「毎年、ただお米を作るだけではおもしろくないから、全国各地のお米コンテストで入賞できるお米を作ろうと思ったんです。」と関口さん。今は、”食べておいしいお米”、”お米コンテストで入賞できるお米”を作るべく、様々な取り組みを行っています。
元気な稲を育む土と水
関口さんが作る稲は根の部分か真っ白です。
これは、土がよい証拠だとか。土の分析を行い、足りない養分を補ってからお米作りをしています。
「稲刈りが終わって1週間前後で、残っている稲の根っこごと田んぼをかき混ぜます。そして、養分となる鶏糞や卵の殻を混ぜます。この作業をするようになってから、根腐れしなくなりました。」
また、田んぼの水にも工夫をしていて、田んぼの水に乳酸菌や酵母菌を入れることで雑菌の繁殖を止める効果があるとか。
元気な土と、よい水がおいしいお米を作っています。
お米を作る楽しみ
「天気によって、何センチ成長するかを考えて、それを観察するのは楽しいです。日によって8センチも成長することがあるんですよ。色々な栽培方法を試してみたり、お米作りには楽しいことがたくさんあります。」と稲作の楽しさを教えてくれた関口さん。
甘味料の原料であるステビアを肥料として使用したり、病気に強いお米を育成するために、幼苗を踏んで鍛えたりと、ユニークな農法を取り入れた米作りに挑戦しています。坪当たりの植え付け株数を従来より減らして育てる「疎植(そしょく)栽培」にも挑戦しており、毎年、作付間隔の調整などを行うそうです。
目標を持って楽しみながら稲作を行う関口さんは、終始笑顔で周りの人を笑顔にする力がありました。
精米したてのお米
こだわり百姓関口のお米は、みずほの村市場牛久店で、玄米を販売しています。みずほの村市場では、購入時に精米できるので、いつでも精米したてのお米を食べることができます。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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関口さんの夢は、全国各地のお米コンテストで最優秀賞をとること。それで、「龍ケ崎市のお米はおいしい!」という認識が全国に広がって、地域の活性化ができれば最高だと話してくれました。そのために、毎年試行錯誤を繰り返して、食味のよいお米、旨みのあるお米作りをしてくそうです。
インフォメーション | |
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名称 | こだわり百姓関口 | 住所 | 龍ヶ崎市大徳町818 |
お問い合わせ | TEL:0297-62-3209 |
その他の情報 | ※この情報は2012年度時点のものです。 |
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