いばらきの食に挑戦する人たち
イチゴ作りのプロフェッショナル浜野博士さん(小美玉市)
かたちの良いイチゴ作り
「拓実(たくみ)の会」
「拓実(たくみ)の会」1
「拓実(たくみ)の会」2
浜野さんは、小美玉市のイチゴ生産者のグループ「拓実の会」の会長を務めています。よりおいしくて安全なイチゴ作りを目指し、平成15年に活動を開始した「拓実の会」は、イチゴ作り29年の経験を持つベテラン浜野さんを筆頭に、独自の栽培方法でイチゴを作っています。良質で安全なイチゴ栽培を目指し、10年前からは減農薬栽培に積極的に取り組んでいます。浜野さんを含めた4人全員がエコファ-マー(※)を取得しています。
※エコファーマー…茨城県が認定している環境にやさしい農業に取り組む生産者
おいしくて、安全で、見た目の良いイチゴ作り
おいしくて、安全で、見た目の良いイチゴ作り1
おいしくて、安全で、見た目の良いイチゴ作り2
浜野さんのイチゴ作りに対する想いは、並々ならぬものがあります。
「29年間、色々試行錯誤してやってきました。失敗もしました。現在たどり着いた方法は、きのこ菌床、米ぬか、おからなどを高温の蒸気で発酵させて作ったたい肥を土壌に混ぜて土を作り、九州地方の一角でしか採れない天然鉱石を水道管の中に入れた水を使用し、肥料には、地下200mから採取した貝殻や、海藻、昆布、とうもろこしのアミノ酸などを使用した天然肥料を使っています。」
こだわりの栽培方法を、こと細かに教えてくれる浜野さん。こんなに手の内を明かしていいんですか?真似されてしまわないですか?とお聞きすると、笑って浜野さんは言いました。「いいのいいの。これをその通りやったって、私達と同じイチゴは作れないってわかっていますから。農業は教科書通りには行きません」浜野さんは、イチゴ作りのノウハウを学びたいとやってくる人にはその都度、丁寧に教えるのだそうです。
いばらキッス
いばらキッス1
いばらキッス2
「いばらキッス」は、茨城県オリジナル品種として"より食味が良く""より形が良い"日本一のイチゴ品種を目標に、8年という長い歳月をかけて開発されました。開発にあたっては、たくさんの交配組み合わせから作った1万種以上のイチゴを、研究員が一つひとつ色や形、おいしさなどを判定し、選抜する作業を繰り返しました。
浜野さんは、平成24年より本格的に「いばらキッス」の栽培に着手。茨城県が研究に研究を重ねて生み出した自信作と、浜野さん達「拓実の会」の栽培技術が合わさり、特別栽培で作られた「特選いばらキッス」は、濃厚な甘さとジュシ―さが、更に際立つ素晴らしい食味となっています。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|

こだわりの栽培技術で、もっとおいしいイチゴを作ろうと日々努力を惜しまない浜野さん。
「今後はもっとたくさん出荷して、多くの方々に「拓実の会」のおいしいイチゴを味わって欲しいですね。私達が作る特別栽培の「特選いばらキッス」も非常においしく評判が良いので、会員の皆で協力して今後は出荷を増やして行きたい。」と語ってくれた浜野さん。浜野さんのおいしいイチゴ作りへの研究は、今後も続いていきます。
インフォメーション | |
---|---|
その他の情報 | ※この情報は2012年度時点のものです。 |
今、おすすめの記事
-
-
旬のうまいもの特集
じつは生産量日本一!いばらきメロン
-
-
旬のうまいもの特集
特集「八千代町の白菜」
-
-
いばらき食材を使う料理人
JINBO MINAMI AOYAMA オーナーシェフ いばらき食のアンバサダー
神保 佳永さん
-
-
取材班が行く食いしん坊の旅
第58回 手作りの本格ナポリピッツァ!の巻