いばらきの食に挑戦する人たち
お客様に感動を与える干し芋を作る鬼澤宏幸さん(ひたちなか市)
気候に合う干しいも
地域の特産物を広げる
地域の特産物を広げる1
地域の特産物を広げる2
全国の9割以上のシェアを占めている、茨城を代表する名産品のひとつ、『干しいも』。ひたちなか市にある幸田商店の鬼澤さんも、そんな干しいもの生産に携わる1人です。
幸田商店は、鬼澤さんのお父様がスタートしたもの。もとは肥料屋を営んでいたそうですが、地域の特産物である干しいもを扱うようになり、現在では干しいもの生産・加工を主に行っています。
鬼澤さんは大学を卒業後、サラリーマンとして食品の流通に携わる仕事をされていましたが、平成6年に生まれ故郷であるひたちなかに戻りました。現在は前職の経験を活かして、干しいもの様々なプロジェクトを企画されています。
そんな鬼澤さんが手掛けたもののひとつが、"べっ甲干しいも"の商品化です。「お客様に感動をあたえる干しいもを作りたい」という想いからスタートし、原料から自社で一貫生産しています。
畑の土作りからこだわり、品種も、干しいもに多く使われている「たまゆたか」ではなく、「いずみ」を使いました。1つひとつ丁寧に手で皮をむき、天日干しをして、味だけでなく見た目にも美しい、べっ甲色に仕上げています。
地域の畑を残す
地域の畑を残す1
地域の畑を残す2
「ひたちなか市で干しいも生産が盛んなのには理由があります。栽培に適した土壌と、冬場に海から吹く冷たい風がおいしい干しいもを生みだすのです。いいものを作るには、自然との調和が必須条件だと思います。健康な土地から、健康な作物が収穫され、それを食べることによって健康な身体を作ることができると考えています。」と話す鬼澤さん。
干しいもの生産者も高齢化が進んできているので、地域の畑が存続するように会社で畑を請け負い、今では7haの畑で原料となるいもの生産をしているそうです。
干しいもスイーツへの取り組み
干しいもスイーツ
『干しいもをスイーツの素材として使い、今まで干しいもを食べたことのないお客様や、干しいも好きのお客様への新たな食べ方の提案として選んでいただけるような干しいもの羊羹や焼き菓子などの商品作りに挑戦しています。』
おいしい原料芋作り
おいしい原料芋作り
幸田商店では輪作をすることで品質のよい芋作りをしています。1年間麦を育て、1年間芋を育てることで畑を良い状態に保つことができるそうです。
また、収穫後は適切な温度管理をして1カ月間寝かせ、芋の糖度をあげてから干しいもに加工しています。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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「より多くの人に干しいもを味わっていただき、ひたちなか市の干しいものおいしさを感じてもらえたらなと思っています。また、べっ甲干しいもを使った羊羹や焼き菓子などのスイーツへの取り組みなど、さまざまな方法で、干しいものおいしさを皆様に知っていただけるように努めます。」
インフォメーション | |
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名称 | 株式会社幸田商店 | 住所 | 茨城県ひたちなか市平磯町1113 |
お問い合わせ | TEL:029-263-3737 |
WEBサイトURL | http://www.k-sho.co.jp/ |
その他の情報 | 営業時間 9:00~18:00 ※この情報は2012年度時点のものです。 |
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