いばらきの食に挑戦する人たち
口福あんこうで日立市を盛り上げたい!萩庭春秀さん(日立市)
最大限に活かす!
あんこうを日立市の特産品に!
あんこうを日立市の特産品に!1
あんこうを日立市の特産品に!2
太平洋を一望できる日立市の宿「はぎ屋旅館」。創業明治8年の歴史を誇り、水平線が180度に広がるお部屋と、海を一望できるお風呂、そして築地市場で"常磐もの"として高い評価を受けている日立沖で獲れた新鮮な地魚を使った料理が自慢の老舗旅館です。はぎ屋旅館四代目代表を務める萩庭春秀さんは、旅館を営みながら、日立市の名産である『あんこう』をもっとPRしていこうと、日立市の"口福あんこう"を広める会の代表を務めています。
口福あんこう
口福あんこう1
口福あんこう2
"口福あんこう"を広める会の代表を務める萩庭さんに"口福あんこう"についてお聞きしました。
「あんこうを食べる文化は日立市ではかなり昔からありました。もともと雑魚扱いだったあんこうですが、あんこうのあん肝を友酢で食べるという食べ方が、めっぽう旨かったんです。この旨さなら、これで街おこしができると思いました。ある著名な教授が、日立のあんこうを食べたとき「美味しいものを食べて、何と幸福なことか。」という言葉を残してくれました。この言葉に惚れこみ、教授に許可を得て、日立で獲れたあんこうを、幸福と口福をかけて「口福あんこう」と名付けたのです。」日立商工会議所や旅館組合も協力し合い、全国各所のイベント会場で試食、販売を行うほか、口福あんこうのイメージキャラクターのあこちゃんを作るなどして、日立市の口福あんこうのPRを続けています。
県北の歴史
県北の歴史1
県北の歴史2
萩庭さんは、口福あんこうのPRの為に、日立市の食の歴史を追い求めていくうち、日立市の埋もれていた歴史についても触れていくこととなったそうです。
「茨城県北は、非常に興味深い歴史があるんです。例えば、水木海岸はあわびの漁獲量が日本一だったそうです。金砂の神があわびの貝殻に乗って水木浜に現れ『紫雲たなびく処にお宮を建てよ』と夢告されたと伝えられて、そのことから、両神社から水木浜まで奉納の田楽を催しながら、大行列が行われる『金砂大祭礼』が始まったそうです。金砂大祭礼』は、72年に一度という全国でも珍しい祭りです。東金砂神社(水府村)と西金砂神社(金砂郷町)の神様が、日立水木浜まで一週間かけて往復するんです。」何千年もかけて刻まれてきた壮大な歴史を知れば知るほど、地域にあるものを大切に継承していかなければならないこと、自分は地域のほんの一部を使わせてもらって生きていることを実感するそうです。
あんこう鍋の味いろいろ
あんこう鍋の味
あんこうを食すにあたり、最もポピュラーな食べ方が「あんこう鍋」。しかし、あんこう鍋も地域によって大きく味付けが変わるのだそうです。今回は萩庭さんに、あんこうが獲れる地域別で「あんこう鍋」の味付けを教えていただきました。お好みの味を是非見つけてみてください。
■大洗エリア⇒醤油仕立て
■日立市⇒味噌仕立て
■北茨城市⇒あん肝で味付け。どぶ汁とも言う。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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「日立市を核とした県北観光の振興が夢です。食文化あり、名水あり、最近では、こんこんと湧き出る泉と神社のある『泉が森(いずみがもり)』がとても強いパワースポットとして有名になりました。農産物も海産物も、歴史も豊かな、素晴らしい県北地域を、もっともっと盛り上げていきたいです。」萩庭さんの夢は、日立市の壮大な歴史を継承していくと共に、大きく大きく膨らんでいきます。
インフォメーション | |
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名称 | はぎ屋旅館 | 住所 | 日立市水木町1-1-15 |
お問い合わせ | TEL:0294-52-2522 FAX:0294-52-2507 |
WEBサイトURL | http://www.hagi-ya.com/ |
その他の情報 | ※この情報は2012年度時点のものです。 |
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