いばらきの食に挑戦する人たち
日本一おいしいセロリを目指して!稲垣光一さん(境町)
日本一おいしいセロリに!
茨城レタス栽培がさかんな境町で生まれ、代々続く農家で育った稲垣光一さん。
「境町では、1970年代、トマトとレタスの栽培を開始したそうです。うちは元々米農家だったのですが、80年代に入り、セロリとトマトの栽培を始めました。現在はセロリとなすを主に作っています。」
稲垣さんは、セロリ栽培の先駆者であり「セロリの神様」といわれた故・伊藤仁太郎さん(東京都江戸川区伊藤農園代表)の所に出向き、ノウハウを学んだそうです。伊藤さんからの教えを受け継ぎ、日本一おいしいセロリを作ろうと日々励んでいます。
デリケートなセロリ
稲垣さんの作るセロリやなすは、ハウスで栽培されています。ハウス内で育てるとはいえ、セロリは自然環境の影響を大きく受ける野菜。
「ハウスの管理は、温度管理と、水やりのタイミングが非常に大切です。温度が高ければ開けて、低ければ閉める。この開閉作業を手作業でやっているので、大変です。境町は利根川沿いなので、冬は川から吹き下ろす西風が強いんです。セロリは風に当たると萎れてしまって復活しないので、風には当てないように特に気を付けています。」
水をやり過ぎると酸欠をおこし、水が少ないと硬くなってしまう。セロリはとてもデリケートな野菜なのだそうです。
味にこだわる
稲垣さんのセロリは、ほんのり甘く、味が濃いのが特徴です。一番のこだわりは"味"。
「味の良いセロリを作るには、良い土作りをすることが必須です。苗のハウス、それより少し成長したハウス、出荷前のハウス、それぞれ土の作り方が違いますが、基本的にハウス圃場の土は、発酵している状態の動物性堆肥を土に入ます。それから1ヵ月~2ヵ月おいて均し、最後にミネラル成分の入った養液を散布します。色々な堆肥を試してきましたが、動物性の堆肥を使うと味が濃くなるんですよ。」直接"味"に表れるという土作り。稲垣さんは、毎年同じ様に土を作っても、同じものはできないのが難しいところだと語ってくれました。
おいしいセロリの選び方
セロリの表面には溝があります。おいしいセロリは、溝の谷の部分がもり上がっているそうです。手で触ると溝のゴリゴリ感がなく、張りがあるそう。そんなセロリは、稲垣さん曰く、「プレミアムセロリ」だそうなので、ぜひ食べてみてください。
稲垣さんおすすめセロリレシピ 【セロリのスープ】
①セロリを小さく切る
②お好きな野菜を小さく切る
③切った野菜、水、コンソメを入れ、野菜に火が通ればできあがり!
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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「おいしくできたセロリは、病気にも強く、セロリ自体に勢いがあります。今後は、ハウスの規模を拡大して、そういったセロリをもっとたくさん作って、もっと安定した量を出荷したいです。いらなくなったハウスをお持ちの方は、ぜひご連絡ください!」
インフォメーション | |
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名称 | 稲垣光一さん宅/直販可 | 住所 | 境町金岡164 |
お問い合わせ | TEL:0280-87-7243 |
その他の情報 | ※この情報は2012年度時点のものです。 |
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