いばらきの食に挑戦する人たち
お客様を笑顔にする干しいも作り!大須賀優さん(ひたちなか市)
何も引かない干し芋
干しいもの大産地
大須賀さんは、実家が農家でしたが、はじめは農業をせずに、サラリーマンとして勤務していました。しかし、お父様が亡くなり、2004年に就農を決意。ひたちなか市でもっとも盛んな産業のひとつだということもあり、まわりの農家の方たちに教わりながら干しいもの生産を始めました。
「ひたちなか市が干しいもの大産地なのは、気候が向いているので、"何も足さない・何も引かない・素材の味をそのまま商品化"しているからだと思います。各農家ごとに、原料いもをふかす蒸気のあてかたや、干し加減が異なり、それぞれの味を出しています。」
最初は、収量もあり加工もしやすい"タマユタカ"(干しいも用の品種)のみでしたが、今では顧客のニーズに合わせて、人気のある"いずみ"、"ほしキラリ"、"にんじんいも"、"べにはるか"などの品種にも挑戦しています。
お客様の喜びを第一に
「一番大切にしているのは、食べてもらうお客様に喜んでもらうこと。」と話す大須賀さん。
地元出身で実家が農家でも、最初は農地を貸してもらえず、苦労したそうです。そんな苦労を重ねるうち、徐々に信用してもらえるようになり、現在は原料いもを2.5haもの畑で生産しています。
「いい苗を、いいタイミングで定植することが重要です。そして、貯蔵してさつまいもの糖度をあげてから加工に入ります。シーズン中は早朝3時頃からふかしはじめます。ふかしのタイミングが難しく、失敗することもありますが、うまくいくととてもうれしいです。」
大須賀さんの干しいもは、すべて天日干し。雨や雪、そして気温の上昇などの天候条件の影響を受けてしまいますが、天日干しならではの自然な甘さのスイーツに仕上がります。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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「小規模でも消費者の顔が見えるような農家が理想ですが、今は、自身の理想の農家像を模索しています。」と語る大須賀さん。大須賀さんの挑戦と探求は続きます。
インフォメーション | |
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名称 | ほしいも屋・大須賀 | 住所 | ひたちなか市部田野1393 |
お問い合わせ | Email:shop@amaimo.net TEL:090-3406-4673 |
アクセス | http://amaimo.net/ |
その他の情報 | 営業時間 10:00~16:00 ※この情報は2012年度時点のものです。 |
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