いばらきの食に挑戦する人たち
原料生産から加工まで自社生産の青汁鈴木靜夫さん(つくば市)
茨城でケールを作るまで
牛久市出身の鈴木さんは、20歳の時にハーネス組みの仕事で独立を果たし、3年後の23歳のときには従業員も23人まで増えるほどの好業績企業を経営されていました。ところが、オイルショックで自動車産業が低迷すると、鈴木さんの事業も縮小せざるを得ない状況に。その後、ハーネス事業は撤退し東京に拠点を移して洋服のマテリアルを扱う企業をスタートさせます。約10年間順調に業績を伸ばして行きましたが、繊維業界も頭打ちになってきたころに、生搾りジュースの機械を扱う会社の倒産危機に居合わせ、そのまま生搾りジュースの機械を扱う事業を始めたそうです。
「ジューサーの販売は順調でしたが、自社の機械でよい原料を使ってジュースを作りたいという気持ちから、1997年に地元茨城でジュースの原料であるケール栽培を始めました。名人と呼ばれる人を探しては訊ね、3年間土作りを行いました。私には5人の先生がいるんです。ケールを栽培しているうちに、広くて雄大な茨城から東京に戻る気もなくなり、それからはずっと茨城にいます。」
原料のケール栽培
ベルファームでは、幼苗の時期に2度も根切りを行い、強い苗だけを育てるそうです。現在は、自社で15haの農地を借りて化学合成農薬・ 化学肥料を使わずにケールと人参を栽培。
「ケールはキャベツの原種で栄養価がとても高い作物です。品種としては6種類あり、中には葉の形状が3mにもなる大きな品種もあります。広島の鍼灸師の方でとてもいいケールを作っている方がいて、そこを訪ね種を譲ってもらいましたが、茨城では理想通りに成長してくれませんでした。それから、自社で選抜育成をして種取りをしています。これによって、茨城の風土に合ったケールが育つようになりました。」
生搾りジュース
自社でケールが育つようになり、栄養素を破壊しない搾り機(ジューサー)を改めて開発しました。土作りと搾り機開発に5年を費やし、やっと青汁を世に出すことができました。朝収穫した新鮮な野菜を栄養素の破壊を最小限に抑えた特殊なすり搾り加工法で搾り、急速冷凍したジュースです。食品添加物を一切使用せず、原料の栽培から加工までの全行程を自社で一貫することがベルファームの安心へのこだわりです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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「今後は、オール茨城の商品を販売して地元茨城を活性化できたらと考えています。現在この企画は進行中で、機械も原料も加工もパッケージもすべて茨城県産で商品化ができそうです!茨城県を豊かにするには、茨城県のモノを茨城県外で販売していかなきゃならない。県外でどんどん販売をして豊かな県にしたいです。」
インフォメーション | |
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名称 | 株式会社ベルファーム | 住所 | 茨城県つくば市下岩崎1041-1 |
お問い合わせ | TEL:029-876-7731 |
WEBサイトURL | http://bellfarm.co.jp/ |
その他の情報 | 営業時間 9:00~18:00 |
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