いばらきの食に挑戦する人たち
生産から食卓まで顔の見える”食”づくり斉藤卓也さん(茨城町)
「食の安全」を守る
斉藤さんは、茨城町で米や麦、ルバーブ、ベビーリーフ、枝豆、ピュアホワイト(とうもろこし)などの野菜を生産する”ファームランドさいとう”で、主に野菜の生産を担当しています。
ご両親が農業をされていたものの、斉藤さん自身は最初、農業を継ぐつもりはなく、茨城大学に進学し、警察官になりました。しかし、世間で「食の安全」が騒がれる中、自身が「食の安全」を守るべきなのではという気持ちが芽生え、退職して農業を始める決意を固めたそうです。
その後、平成20年度に農業の基本的な技術を身につけるため、いばらき営農塾を受講。また、お客様に的確に野菜の説明ができるよう野菜ソムリエの資格も取得したそうです。それらの努力が実り、平成23年3月には、第50回全国青年農業者会議で最優秀賞である農林水産大臣賞を受賞されました。
現在は、「大切な人に食べさせられる食品を作ること」にこだわり、有機JAS認証を取得して直売をメインに販売しています。
ルバーブの栽培
さまざまな野菜を栽培する斉藤さん。栽培する野菜の品種は、野菜ソムリエの講習会やレストランからのリクエストで決めているそうで、他では見かけない珍しい作物の栽培にも積極的に取り組んでいます。
”ファームランドさいとう”でルバーブの栽培が始まったのは平成11年。「最初はポケットファームどきどきで株をもらい、徐々に株分けをして増やしていきました。ルバーブは、シベリア原産のハーブの一種で、漢方では生薬の大黄(だいおう)として扱われています。ふきのような形で、茎の部分を食べるのですが、繊維質で、生で食べると酸味がとても強いのが特徴です。ジャムやコンフィチュールに加工すると、深みのある甘酸っぱさを味わえます。ビタミンCやカリウムやカルシウムも多いので、お通じを良くし肌の調子を整える効果も期待できるといわれています。」
ルバーブは4月から11月頃までが収穫シーズンで、収穫後、順次ジャムなどに加工をしていくそうです。
原材料から食卓までのストーリーを伝える
"ファームランドさいとう"では、斉藤さんのお母さんが加工を担当し、自家生産原材料を使った味噌、甘酒、塩麹(しおこうじ)、麦茶、梅干、各種漬物、手作り弁当、おこわ、もち等を製造・販売しています。原材料も自家生産のため、お客様に"原材料から食卓までのストーリー"を伝えることができると言います。
また、季節ごとに"枝豆狩り"などの農業体験も実施し、食育の場としてもお客様にご利用いただいているそうです。
「”枝豆狩り”は、10年以上取り組んでいるイベントで、たくさんの人に生産現場を見ていただけています。ぜひたくさんの方に体験していただければと思います。」
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|

「今後は、いいものを作り続けるという基本姿勢は変えずに、販売先を増やしていきたいと思います。それから、今までも金沢の加賀野菜を見に行ったり、 沖縄に食用へちまを見に行ったり、各地の野菜や加工品の情報を集めてきましたが、今後もいろいろな所に行き、集めた知識を活かしていければと思います。」
インフォメーション | |
---|---|
名称 | ファームランドさいとう | 住所 | 茨城県東茨城郡茨城町若宮849-1 |
お問い合わせ | TEL:029-240-8416 |
WEBサイトURL | http://farmland-saito.com/ |
その他の情報 | ※この情報は2013年度時点のものです。 |
今、おすすめの記事
-
-
旬のうまいもの特集
秋の味覚 いばらき焼き芋特集
-
-
いばらきの食に挑戦する人たち
県北の玄関口として
飛田利恵さん
-
-
6次産業化商品
こだまスイカのアイス
-
-
いばらき食材を使う料理人
日本橋ゆかり いばらき食のアンバサダー
野永 喜三夫さん