いばらきの食に挑戦する人たち
見た目がよい栗より、味の良い栗を作る!小澤一男さん(笠間市)
見た目の良い栗より味の良い栗を
茨城県は作付面積・出荷量とも全国第一位を誇る栗の生産地。なかでも笠間市は作付面積が県内で最も多く、市内のいたる所に栗畑が広がります。
小澤栗園は、およそ50年ほど前から続く栗園で、笠間市で「小澤栗園」といえば知らない人はいないほど。三代目となるご主人・小澤一男さんが作る栗はもとより、独自の技術で作る「焼き栗」が美味しいと評判です。
小澤さんが栗を生産する上で最も心掛けていることは『見た目が良い栗よりも、味の良い栗を作る』こと。「大きくて、見た目がつやつやしている栗でも、食べてみて美味しくなければダメ。とくに栗の味は、日照と風通しで変わります。」小澤さんの栗園は、化学合成肥料を使用しない土づくりと、栗の葉、イガにまで十分日光が当たるように、木と木の間隔を通常より1mほど広く空ける栽培法に取り組んでいます。木の数が少ないということは必然的に収穫量が落ちるということ。しかし、小澤さんはあくまでも「量より味」を目指しているのだそうです。さらに、収穫後の栗は最低でも1週間、低温で貯蔵し、糖度をぐっと上げています。
小澤栗園の焼き栗
小澤栗園の代名詞ともいえるのが、「焼き栗」。
「栗は、生の状態から食べるまでにひと手間かかりますよね。これをなんとか手間をかけずに簡単に、しかもおいしく食べてもらえないか。栗園を始めた当初からずっと考えていました。」と小澤さん。大粒である日本栗は「焼き栗」にはしづらく、開発は困難を極めたそうです。
しかし、小澤さんご自身が焼き栗製造機を改良・設計し、蒸気を抜く量、タイミングなど、試行錯誤を繰り返して、現在から約10年前に、栗本来の味とほくほくとした食感を最大限に引き出す『小澤栗園の焼き栗』が完成しました。
また、焼き栗が剥きやすいよう、栗に入れる"切れ目"は、特注のハサミを使用し、切れ目を入れる位置、角度まで研究しました。焼くことによって切れ目から皮が程よく離れ、簡単に剥ける焼き栗が実現しました。
美味しい栗の見分け方
「栗は、見た目でおいしさを見分けるのは非常に難しいんだよ。」と小澤さん。
しかし、しわが無いもの、そしてパチっと張っているものがおいしいことが多いそうです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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小澤栗園に一歩足を踏み入れると、樹齢数百年はあるカシの木と、営業統括本部長である、愛犬「もん太」くんがお出迎え。運が良ければ営業・警備部長の愛猫「ちょこ」ちゃんにも会えます。県内のみならず、全国から訪れる小澤栗園のお客様は、このカシの木と、もん太くん、ちょこちゃんに毎年会えることも楽しみのひとつにしているそうです。
小澤さんに今後の夢をお聞きしました。「難しいことは何もない。とにかくお客さんの笑顔を見たい。それだけです。」
インフォメーション | |
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名称 | 小澤栗園 | 住所 | 茨城県茨城県笠間市土師637 |
お問い合わせ | TEL:0299-45-2505 FAX:0299-45-2901 |
WEBサイトURL | http://homepage3.nifty.com/kozawakurien/ |
その他の情報 | ※この情報は2014年度時点のものです。 |
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