いばらきの食に挑戦する人たち
おいしいニラを作る!東ヶ崎茂喜さん(小美玉市)
味を追求するニラ作り
辿り着いたニラ作り
東ヶ崎茂喜さん
東ヶ崎茂喜さんとニラ
さまざまな料理で個性のある役割を果たすにら。茨城県内でにらの生産量が最も多いのが小美玉市です。
そんな小美玉市の、JA美野里にら生産部会の副部会長を務める東ヶ崎茂喜さんが、ニラ作りを始めたのはおよそ20年ほど前。それまでは、加工品の原料であるじゃがいもやトマトを作っていたそうです。
「ニラ作りは父が始めました。それまではポテトチップスやジュース等加工品の原料を作っていたので、直接食べた方達の声を聞けることはなく、正直やりがいはありませんでした。」旬の時期しか収入のない加工品の原料作りに危機感を抱き、周年作れる作物を探した結果、ニラ作りに辿り着いたといいます。
第一に土作り
ニラ
土づくり
東ヶ崎さんの作るニラは、肉厚で非常に甘みが強く、緑色が濃いニラです。そんなにらを作るには、まず第一に自然な環境で作る土が大切だと言います。
東ヶ崎さんが以前ドイツの農場に視察に行った時のこと。
「ドイツのとある農場では、一年間作物を作ったら、その畑で翌年の一年間は牧草を作るんです。牧草を作ることによって土に多種類の微生物が増え、次に作物を作る時に素晴らしい土ができている。効率重視だった日本の農業に比べ、自然な状態で土を作り、その土壌に作物を作ってもらう、という事がとても自然なことに思えました。何よりそんな土からできた作物は美味しいんですよ。」
それから東ヶ崎さんは、微生物を増やし、健康な土を作ることに重点を置いているそうです。
寒さがにらを甘くする
ニラ
ニラ
ニラは品種を変えて周年収穫が可能ですが、旬は日本中が一番冷え込む12月~2月頃。冬の寒さは、ニラを最もおいしくする環境なのだそうです。
「冬は、ニラを極限まで寒さに当てることでグッと糖度が増します。この時期のニラは肉厚で本当に甘い。おいしいですよ。」
と東ヶ崎さん。更に、寒さに当てながら絶妙なタイミングでたい肥をやることも、美味しいニラ作りにはかかせないそうです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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東ヶ崎さんが副部会長を務める「JA美野里にら生産部会」のにらは、「美野里緑王」という名でブランド化を図り、都内の有名百貨店などでも販売されています。
「おいしいニラを作ると、評価していただけるし、自然とお客様もついてきてくれます。こんなに嬉しいことはありません。」と語る東ヶ崎さんに、今後の夢をお聞きしました。
「『また食べたい』と言ってもらえるようなおいしいニラを作っていきたいです。そのためにも、おいしさの追求を続けていきます。」
インフォメーション | |
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名称 | JA新ひたち野美野里営農経済センター | 住所 | 茨城県茨城県小美玉市部室1164-9 |
お問い合わせ | TEL:0299-48-1691 |
WEBサイトURL | http://www.shin-hitachino.com/ |
その他の情報 | ※この情報は2014年度時点のものです。 |
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