首都圏における茨城県産果実のブランド化及び取扱推進の取組

首都圏における茨城県産果実のブランド化及び取扱推進の取組

 茨城県では、県内の魅力的な果実をブランド化する取組のひとつとして、首都圏での販売PRを強化しています。2020年度は、2019年度より継続している県オリジナル品種の梨「恵水」のPRに加え、他の品目についても新規取扱に向けた営業活動に取り組みました。

「恵水」(梨)の取組

 全国トップクラスの梨の名産地である茨城県が17年の歳月をかけて育成したオリジナル品種の梨「恵水」。2016年度に初出荷された新しい品種で、瑞々しい大果、シャリシャリとした爽やかな食感、酸味が少なく豊かな甘みが溢れる味と、和梨の持つ魅力を三拍子兼ね備えた梨です。
 食味が良く大玉である恵水を、贈答品にも向く高級品としてPRするため、2020年9月9日(水)~15日(火)に三越百貨店内の高級果実店サン・フルーツ及び室町万弥あわせて4店舗、9月18日(金)~24日(木)に京橋千疋屋5店舗においてフェアを開催しました。
 サン・フルーツでは、敬老の日のプレゼントとして、専用の巾着袋をセットにした提案を行いました。また、京橋千疋屋では、1万玉に1玉と言われる「幻の恵水」(糖度14度以上、重さ1kg以上)を数量限定で販売したほか、併設のフルーツパーラーで恵水パフェを提供し、お客様からご好評をいただきました。
 恵水は低温での貯蔵性が高いという特長があり、貯蔵することで冬でもおいしく食べることができます(貯蔵温度2℃の場合)。冷温貯蔵した恵水を11月28日(土)~12月11日(金)に京橋千疋屋において販売し、お歳暮シーズンにも買える梨としてアピールしました。
 さらには、より幅広い層の方に知って楽しんでもらうため、新たな食べ方の提案として、首都圏で人気のカフェやスイーツ店、バー等において、恵水を使った料理やスイーツ、カクテル等を提供するフェアを開催しました。各店から工夫を凝らしたメニューを考案していただき、恵水の新たな魅力を発信することができました。

  • 恵水巾着袋
  • 幻の恵水(恵比寿アトレ店)
  • 恵水メニュー
  • 恵水メニュー

「こうとく」(奥久慈りんご)の取組

 京橋千疋屋に対し、大子町で生産される奥久慈りんごのうち「こうとく」を提案した結果、味や外観等の品質が評価され、2020年10月31日より5店舗にて販売されました。 奥久慈りんごは「樹上完熟」にこだわり、りんご本来の美味しさが最大限に引き出された豊かな香りと甘みが特徴です。完熟のため遠方への出荷は難しく、通常は地元で販売され、都内に出回ることは少ないですが、今回京橋千疋屋での販売を実現することができ、都内のお客様に知ってもらうきっかけにもなりました。
 大子町内で栽培されている品種の中でも、今回提案した「こうとく」は、蜜がたっぷり入って香りが良い人気の品種ではありますが、一方で栽培管理が難しく、色づきが悪い傾向があるなどの性質もあるため、全国的にも生産量が少ない希少品種です。今回の販売は、JA常陸大子町リンゴ部会青年部による日々のきめ細やかな栽培管理と丁寧な選果選別等の数々の努力により実現したものです。
 茨城県には、このような魅力的な商品が数々生産されています。今後も、県産農産物の営業活動を積極的に行ってまいります。

  • こうとく(京橋千疋屋)

※このページの情報は2021年3月時点のものです。

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