にんべんいち工場直売所は、しらす加工・販売の老舗『にんべんいち』の工場に併設されている直売所です。

　『にんべんいち』は、大洗で水揚げされた新鮮なしらすを、高い鮮度のうちに4トン釜で煮たのち、クリーンルームで異物除去後に、用途に合わせた加工を行っています。
　近年では、茨城県内で初の導入となった”プロトン凍結機”を導入し、食品の細胞を整列させてから急速凍結するこの凍結機は、解凍した際に魚のうまみであるドリップが出にくいので、生しらすは解凍すると透明に戻るなど、産地のうまみをご自宅で一年中味わうことができるようになりました。

　2012年に発足された「いばらき心つつむ観光プロジェクト」の一環として、「いばらき至福の持ちかえり手みやげ」の一つとして開発された『踊るちりめん』は、にんべんいち製造の大洗産しらすに、大洗町の月の井酒造店の清酒「うまくち」、ひたちなか市にある黒沢醤油店のしょうゆ「仁右衛門」を採用、サンショウだけは栽培の盛んな和歌山県から取り寄せていますが、地元発信のお土産物として人気商品となっています。

　しらすの旬は、春の5～6月と秋の9～10月の2回ありますが、特に”秋しらす”と呼ばれる9月～10月に水揚げされるしらすは、身が締まっていて甘みがあり、非常に美味です。海から車で5分ほどの場所にあるにんべんいちは、水揚げされたしらすをすぐ加工できることが強みであり、にんべんいちのしらすのおいしさの原点となっています。
　大洗町にお越しの際には、にんべんいちのしらすをぜひご賞味ください。