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いばらきの食に挑戦する人たち

新たな目線で干物業界を盛り上げたい!磯崎俊成さん(ひたちなか市)

新たな目線で干物業界を盛り上げたい! 磯崎俊成さん(ひたちなか市)

ひもの界の異端児

おしゃれな干物屋

サスニンベン外観

サスニンベン店内

 創業1905年の歴史を継ぐ老舗干物店「サスニンベン」は、JR常磐線勝田駅から歩いて約5分の場所にあります。入口に「ひもの」の大きなのれんがかかっているにも関わらず、「何のお店なんですか?」と聞かれることも少なくないといいます。
 店内は和モダンな雰囲気で、BGMには洋楽が流れ、壁にはおしゃれな構図の干物写真、そしてショーケースに干物のサンプルが並びます。干物に関する資材はたくさんあるものの、やはり干物のイメージが湧きません。その理由を考えてみると、店内から魚の匂いがしないということに気づきました。
 「干物なので、魚を出しておく必要はないかなと思ったんです。」と語るのは、老舗の干物店をここまで様変わりさせた張本人、磯崎俊成(いそざきとしみち)さん。サスニンベンの4代目を継ぐべく修行中のイケメンの若旦那です。磯崎さんは、アパレル業界、オーダーメイドの家具の営業を経て、家業を継ぐ決意をしました。そのきっかけは、東日本大震災だったそうです。

サスニンベン 干物サンプルショーケース

ボイル海老

サスニンベン 店内

 元々商港として古くから栄えた那珂湊。100年以上の歴史を持つサスニンベンが、震災で全壊してしまったことが転機となりました。
 「磯崎家は4兄弟なんですが、家族が集まって店を何とかしなきゃと話合う中で、今後は誰が店を手伝うかという話で。兄は塾を経営しているし、姉は女性だし、弟は航海士。やれそうなのは僕か、という感じでした。」一家が団結し、震災の約1カ月後には現在の店舗を見つけたそうです。
 「駅前で以前と同じような店舗を構えても、ロケーションは海沿いの他店には敵わない。これまでの干物屋とは違った、女性も一人で入りやすいようなお店にしたらどうか。」兄弟でそんな話になったそうです。俊成さんが描いた建築設計図のもと、一家総出で床を張り、ペンキを塗り、新生サスニンベンをオープンしました。

 「干物を飾るショーケースも、息子達が合羽橋で見つけてきました。もともと高級宝石用のジュエリーケースのようですが。“これに干物を入れよう!”って言われた時はもう笑うしかなかった。」と語るのは、代表の磯崎威志(たかし)さん。高級宝石用のジュエリーケースに干物のサンプルが並び、干物はメニュー表やパネルから選ぶ。選んだ干物はその都度冷凍庫から出します。
 「他店と同じことをしていても生き残れないと思いました。こんな時代だからこそ、変わったことをやってしまおうと。それでこれまで干物とは縁が遠かった若い世代に干物をPRできたら…。」と俊成さん。新生サスニンベンは、そんな俊成さんの、そして磯崎家の熱い思いが込められたお店なのです。

「原魚」にこだわる!

アジ

ギフトセット

 サスニンベンは、“おしゃれ”なだけの干物屋ではありません。100年以上続の歴史と、那珂湊周辺ではその名を知らない人がいないといわれるほどの名店。この背景には、干物の原料である『原魚』に徹底的にこだわった“サスニンベンの干物”への強い信念があります。
 サスニンベンの干物はどれも丸々としていて、例えばアジなどは私達が普段スーパーで見るものとはまるで別の魚のようです。
 「最高の干物を作るためには、魚そのものが最高でなければなりません。イワシは5~6月に地元で水揚げされるものが一番うまいし、アジは10~12月にドーバー海峡のフランス側の瀬に付いた“真アジ”が一番うまい。」と威志さん。それぞれの魚の「本当の旬」を熟知し、国内のみならず世界中で一番おいしい原魚を仕入れて干物を作るのが“サスニンベンの干物”。目利きの父が厳選した最高の干物を、若い世代でも手に取りやすいお店をつくりあげた息子。おいしさと美しさが融合した、干物店です。

センスと情熱

サスニンベンサイトキャプチャ

ホッケ

 「息子は子供の頃から美術が好きで、小学生の時に店のロゴを作ってくれたんですよ。」と威志さん。俊成さんは、新店舗のオープンから約1年後、自作でサスニンベンのネットショップを開設しました。持ち前のセンスがここでも光ります。
 「パソコンは昔から好きだったのですが、ホームページの制作は初めてでした。でもかっこ悪いものは作りたくないし、必死で作りました。」自身で撮影した干物の写真を織り込みながら、“干物屋のWEBサイトとは思えないWEBサイト”を完成させました。「おしゃれな干物サイト」のPR効果は大きく、サイトからの購買数が増えたほか、ネットサーフィンでこのサイトに辿りついた銀座のデパートからの出店依頼もあったそうです。

販売時期
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夢~さらなる挑戦~

 元々干物はお中元やお歳暮など、お世話になった人へのご贈答品としての需要が多くありました。パッケージや店舗をおしゃれにすることで、現代人の干物に対するイメージを少しでも変え、「若い世代の出産祝いや結婚祝いなどで使ってもらえたら」と俊成さんは言います。
 「最近、バーベキューが人気だと思うんですが、肉は焼くのに魚は焼かないのかなって前から思っていました。特に干物はそのまま焼けばいいだけなんで、バーベキューで手軽に楽しめると思うんですよね。うちの店の干物に限らず、少しでも干物業界が盛り上がるような活動をして行きたいです。今後は、女性がメインの『いばらき魚女子』みたいなWEBサイトを立ち上げたいですね。」
 干物界の異端児、磯崎さんの挑戦はまだまだ続きます。

サスニンベンのおいしいひものを買えるお店
サスニンベン
住所:茨城県ひたちなか市 3丁目1−1 大東ビル107号
TEL:029-219-8388
FAX:029-219-8388
サスニンベンネットショップ
インフォメーション
名称 サスニンベン
住所 茨城県ひたちなか市 3丁目1−1 大東ビル107号
お問い合わせ Email:sasuninben@sweet.ocn.ne.jp
TEL:029-219-8388
WEBサイトURL http://www.sasuninben.info/

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