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「この人に聞く」

第18回  茨城県梨組合連合会 会長 関 高行さん


 【プロフィール】
  八千代町で梨農家を営み、県梨組合連合会の5代目会長を務める。天候に恵まれ、おいしい梨が生産でき、消費者に喜んで買ってもらえたとき、特に収穫の喜びを実感する。他の果物と同様に、天候に左右されない高品質の梨づくりと天災の未然防止対策、そして後継者問題が課題と語る。

全国でも有数の生産高を誇る茨城県の梨

  茨城県の梨は、栽培面積、収穫量、粗生産額いずれにおいても全国2位の地位にあり、出荷先も北海道から関西圏におよぶ。県内の梨生産者をまとめるのが、昭和30年に発足した「茨城県梨組合連合会」であり、会員数は1,088名にのぼり、現在5代目の会長を務めるのが関さんである。
  茨城県で生産される梨の品種は幸水(こうすい)と豊水(ほうすい)がほぼ9割を占め、梨農家全体の半数ほどが、それらに加えて新高(にいたか)も生産している。収穫時期は品種によって異なるが、8月中旬から9月中旬頃までが出荷のピークとなる。生食用が中心であるが、一部はジャムなど加工品の原料としても利用されている。
おいしい梨を生産するため、木の手入れは通年で行われ、出荷の終わった11月からは来年に向けて剪定作業や誘引(枝を板にしばる)作業が始まる。

関 高行さん
 

なし消費拡大に向けて、積極的な活動を続ける

  梨組合連合会の活動は、品質の向上や安全性の確保など生産に関わる研究活動はもちろん、梨の消費拡大を目指すPRも積極的に行われている。
県内消費者向けとしては、スーパーや小売店での試食・販売会、雑誌やラジオなどを通じたPRなどを行っている。また、県内外の消費者に向けては常磐高速のSAで試食・販売会を実施したり、連合会で作成したポスターをTX(つくばエクスプレス)の車内に掲示するなどして広くPRを行っている。こうした活動も、他の都道府県と比べて活発に行われているのが茨城県の梨組合連合会だという。

 

なし 期待の新品種による活性化を目指して

  国の試験場で育成し、平成13年に種苗登録された新品種「あきづき」の栽培を推進しているところである。生産量は少しずつ増えてきているが、幸水や豊水と比べると収穫量はまだわずかである。
この「あきづき」は、都内で開催された今年の「フードウエーブいばらき」にも出品され、かなりの高評価を得た品種。大型店のバイヤーからも「来年は是非扱いたい」と熱望されたというが、まだ安定した生産はできないのが現状である。消費者としては、是非一度は味見したい品種である。
また、育成に期待を寄せているのが、茨城県農業総合センターで育成している、本県オリジナルの「生研1号」と「生研2号」という品種だ。「甘くておいしい」とお孫さんからも好評だったというこの2品種。商品化は早くても2年後になるというが、会員の生産者からは早く全体に開放して欲しいとの声もあがっており、「この新品種が茨城の梨生産活性化の大きな力になれば」と関さんも期待を寄せている。
今年は猛暑の影響もあり、甘くておいしい梨が出荷でき、市場での価格も上々だったという茨城の梨。「安定した収入が見込めれば、後継者も増えていくはず」と、関さんはこれからの活動にさらなる意欲をみせる。


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