PICK UP / 茨城のうまいもの特集
第6回 緑色で透明感のあるそばを目指す!そば処 朋の巻
緑色で透明感のあるそばを目指す!そば処 朋
筑西市の国道50号線沿いから少し小道にそれた所に、そば処朋(とも)はあります。ご店主の笠原愼一さんは、知る人ぞ知る常陸秋そばの研究者とも言える人です。笠原さんが常陸秋そばと真剣に向き合いながら打つそばと、常にお客様の声に耳を傾ける姿勢は、多くの人々に影響を与え、弟子入りを希望する人が多くいらっしゃいます。
メニューは、二八そば、十割そば、鴨汁そばの3種類。使用そばは常陸秋そば。石臼挽きの自家製粉手打ちそばで、店内の小さなホワイトボードには"本日のそば粉の産地"が書いてあります。注文した二八そば、十割そばが運ばれてきた瞬間、「これはただものではない」と感じました。
そばは粉が命
そばは新そばのように薄い緑色で、ピカピカと宝石のように光っています。細めで、乱れの無い形。一口食べると、そばの香りがフワっと広がり、そのそばのなんと水々しいこと。コシがあるのにのどごしが良い麺と、少し濃いめのおつゆの相性は抜群です。そばを食べて初めて、「新鮮」という感覚を覚えたことに感動した私達は、このそばについてのお話しを店主笠原さんにお聞きしました。
「そばは粉が命です。粉が良くなければ、職人がどんなに頑張っても良いそばは打てない。逆に、そば粉の出来が良いと、職人は何もしなくてもおいしいそばが打てるんです。」良いそばが打てた日には弦楽四重奏を流すというアーティスティックな笠原さん。時間があればそば畑に赴き、生育状況を観察して周り、出来たそばの水分量、密度、大きさなどを全てデータ化して保存し、おいしいそばのできる条件を研究しているそうです。更に、収穫したそばは真空にして冷蔵しておくという徹底ぶりで、どこまでもそば粉にこだわります。
人気メニューをご紹介
そば処 朋のもうひとつ看板メニューは天ぷらです。珍しい生の桜海老を揚げる天ぷらと、旬の野菜の天ぷらがあり、旬の野菜の天ぷらは茨城の新鮮な取りたて野菜をはじめ、九州の柔らかな春菊、徳島のさつまいもなど、全国のその時期しか味わえない旬のものを味わうことが出来ます。
お客様は財産です
そば処 朋の常連客は、とにかく味にうるさいとか。カウンターからキッチンが見えるので、ゆでるタイミングを見て、5秒多いと「ゆで過ぎだ!」と言ったり、品切れになった十割そばを「待ってもいいから十割そばを打ってくれ」など、注文は様々。ですが、そんなお客様がそば処 朋の何よりの財産なのだそうです。
そば処 朋の店舗情報
住所 | 筑西市玉戸987-17 |
営業時間 | 11:00~13:30、14:00 |
定休日 | 毎週水曜日 |
TEL・FAX | Tel: 090-8816-8654 |
店舗紹介ページ | うまいもんどころポータル"そば処 朋"のページ |
駐車場 | 3台 |
最寄り交通機関 | 北関東自動車道、桜川筑西ICより国道50号線筑西方面へ、車で20分。 |